初代のクリスチャンによる聖書の引用

イエス・キリストの教えを直接聞き、またイエス・キリストの復活を見た最初の弟子たちは、後100年ぐらいにすべて死んでしまいます。彼らは新約聖書の原型になるものを書き残しました。初代のクリスチャンは、最初の弟子たちの証言を直接聞き、イエス・キリストの教えを請いました。さらに初代のクリスチャンたちは、新約聖書の原型になる文献を「まわし読みして」イエス・キリストの教えと生涯を学んだのです。

ローマのクレメンスは、紀元95年ごろ、コリントの教会宛てに手紙を書いています。その中で彼は、福音書(マタイ、マルコ、ルカ)、使徒行伝、ローマ人への手紙、コリント人への第一の手紙、エペソ人への手紙、テトスへの手紙、ヘブル人への手紙、ペテロの第一の手紙から引用しています。 殉教者ユスティノスは、紀元108年ごろクリスチャン宛てに手紙を書いています。彼は新約聖書の27書のうち、19書から引用しています。他にも多くの初代クリスチャンたちは、新約聖書から引用しています。たとえば、イレナエウス(130〜202)、アレキサンドリアのクレメンス(150〜215)、オリゲネス(185〜 254)、テルトリアヌス(160〜220)、ヒッポリュトス(170〜 236)、エウセビオス(265ー340)、これら7人の文書の中にある聖書の引用箇所を合計すると36,289箇所になります。

これらの事実は、新約聖書がクリスチャンの間で権威ある書物として読まれていたこと、そして新約聖書が実際に存在していたという重要な裏づけになるものです。

古代の歴史家の言葉

1世紀の歴史家タロス(Thallus)の証言

   タロスは紀元52年ごろ、トロイアノ戦争の時から彼の時代までのギリシャの歴史に関する本を書きました。紀元221年頃の歴史家で、タロスの著書のことを知っていたユーリウス・アーフリカーヌス(Julius Africanus)は、キリストが十字架につけられたときに起こった暗闇の現象に関して次のように語っています。「タロスは、その歴史の第二巻で、この暗黒を日食だといって片付けている・・これは、わたしには不合理に思われる。」
   もちろん、不合理である。なぜなら、日食は満月の時には起こり得ないが、キリストが死んだのは過越の満月の時節であったからである。 (「新約聖書は信頼できるか」、F.F.ブルース著、聖書図書刊行会、 1959年、169ページから)

2世紀の歴史家スエトニウスの証言

   スエトニウスは120年ごろユリアス・カエサル以下最初の12人のローマ皇帝の伝記を編集した。その中でクラウディウス帝に関して、次のように述べています。 「彼はローマからユダヤ人を追放した。それは彼らがクレストゥス(Chrestus)にそそのかされて絶えず巻き起こした騒動のためであった。」
  これは使徒18章2節の記録と一致しています。「ここで、アクラというポント生まれのユダヤ人およびその妻プリスキラに出会った。クラウデオ帝が、すべてのユダヤ人をローマから退去させるように命令したため、近ごろイタリヤから来ていたのである。」

2世紀の歴史家タキトウスの証言

  タキトウスは一世紀生まれの歴史家で、115年ごろ「ローマ年代記」を書きました。彼はローマの大火をクリスチャンのせいにしょうとしたネロ帝の企てについて書いおり、その中でクリスチャンに関して次のように述べています。 「、、、彼らの名前はキリストに由来する。彼はティベリウスの治世に総督ポンテオピラトの判決によって処刑された。」(「イエスについての聖書外資料」、F.F.ブルース著、46〜47ページから)

1世紀のユダヤ人の歴史家ヨセフスの証言

  ヨセフスは彼の著作である「古代史」の第18巻3、3で次のように述べています。「さて、このころ賢人イエスがいた・・彼を人と呼ぶことが正当であればのことであるが。なぜならば彼は驚くべき業を行う者であり、真理を喜んで受け入れる者たちの教師であったからである。彼はユダヤ人の多くの者たちと異邦人の多くの者たちとを自分のもとに引き寄せた。彼はキリストであった。そして、ピラトがわれわれの中のおもだった者たちに促されて彼に十字架刑の判決を下したとき、彼を最初に愛した者たちは彼を捨てなかった。なぜならば彼は三日目に再び生きて彼らに現れたからである。神の預言者たちが彼についてこれらのこととほかの多くの驚くべきことを予言したとおりである。そしてキリスト教徒(クリスチャン)・・彼らは彼にちなんでこのように呼ばれている・・の仲間は今日も消滅していない。」 (「イエスについての聖書外資料」、46、47ページから)

聖書の記録の歴史的真実性は、偏見のない歴史家の批判的検討に十分耐え得るものです。

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